ポアンカレ予想

こんにちは~。お久しぶりです。すいません、1週間、更新できませんでした。この1週間でずいぶん涼しくなりましたね。クリニックでも今日は暖房をいれました。そろそろ床暖房も必要ですね。今週は最近、読んだ本をご紹介したいと思います。今日は「100年の難問はなぜ解けたのか」(春日真人著 NHK出版)です。これはNHKスペシャルで放送された番組をもとに書かれたものでポアンカレ予想という数学の難問をわかりやすく解説し、これを証明したグリゴリ・ペレリマンについてのドキュメンタリーです。ペレリマンはこの業績によってフィールズ賞という数学の最高の栄誉に輝いたのですがその受賞を拒否し話題になりました。フィールズ賞は4年に1回しか受賞のチャンスがないこと、しかも40歳以下という条件がついていることからノーベル賞より難しいといわれています。またこのポアンカレ予想にはある研究所から1億円の賞金がかけられていましたがペレリマンはその賞金も辞退しました。ペレリマンはポアンカレ予想を証明した後、隠遁生活を送っており受賞拒否の真相は明らかではありません。この本はポアンカレ予想やそれを取り巻く数学者たちの人間模様が興味深く書かれています。できればもう少し数学的につっこんで書いてもらうともっとおもしろかったと思うのですが…。明日はちょっと古い本ですが最近文庫になった「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン)をご紹介します。