紙と磁石

こんばんは~。今日はまた一転、暑くなりました。暑くなったり寒くなったりです。ただ昼間は暑くても夜はさすがに10月、冷えますのでどうぞお気をつけ下さい。さて昨日のお話しの続きをもう少しさせて下さいな。今日、クリニックに来るクルマのなかで「自発的対称性の破れ」のわかりやすい??説明を考えました。まずは、すご~く広い(無限に広い)真っ白な紙を想像して下さい。いいですか?想像できましたか?さてこの白い紙の上には特別な場所がありません。どこまでいっても白い紙ですからこことあそこを区別するものはありません。ですからこの紙全体回しても前とまったく同じです。紙を回転させても回転させたことがわからないのです。これを回転対称性といいます。さてこの白い紙の上にてんでばらばらの方向に小さい磁石をばらまきます。紙の上にざ~っと広げますからN極S極の向きははじめバラバラの向きをむいています。この状態では磁石がバラバラの向きですので磁石が動かないようにそ~っと紙を回転させても回転したことがわからない、つまり回転対称性が保たれています。NとN、SとSは反発しNとSはくっつきますからしばらくすると自然に(自発的に)一つの方向(どの方向になるかわかりませんが)に磁石がそろってきます。つまりはじめは特別は向きがなかったのに自然に特別な方向ができてもともとあった回転対称性がこわれてしまいます。これが自発的対称性(いまの場合回転対称性)の破れです。おわかりになりましたか?もう1回だけノーベル賞がらみの話をさせて下さい。