安定、不安定

こんばんは~。今日は涼しくなりましたが湿度が高いですね。さて狭心症のお話の続きです。昨日もお話ししましたように狭心症はふだんは何も症状がありませんが体に負担がかかると息切れや胸の痛みなどの症状がでる病気です。ですから症状がないときに検査をしてもほとんど異常をとらえることができません。患者さんによ~くお話を聞いて疑いをかける病気なのです。狭心症は大きく安定狭心症と不安定狭心症に分けることができます。安定狭心症は文字通りすでに狭心症と診断されていてお薬も飲んでいて症状が安定しているものです。ですからキツイ運動をしない限り症状はありません。一方で不安定狭心症は最近、狭心症の症状がはじまったりこれまでは安定していたものが徐々に症状が悪くなってきたものを言います。不安定狭心症は来週お話しする心筋梗塞と紙一重の病態ですから厳重に治療する必要があります。さて今までお話してきた狭心症は動脈硬化が背景にあるものでしたが冠攣縮(かんれんしゅく)狭心症といって冠動脈が未明になると急にけいれん(攣縮)を起こしてギュ~ッと細くなるタイプがあります。欧米の人に比べると日本人にはこのタイプが多いと言われています。夜中に胸焼けがすると思っていたら狭心症だったなどということもあります。胸が痛くなる病気はたくさんあります。何か気になることがありましたらどうぞご相談下さい。来週月曜日からは心筋梗塞のお話をします。